ウレロの作り手と受け手の関係

ウレロ☆未公開少女、舞台の感想。

舞台のチケットが当たり狂喜乱舞し、北海道から遠征。土曜日、1回目を観劇。

2013/6/26にはDVD・ブルーレイも出るので、ネタバレ少ない方向で書く。なんせ見られたのは900席×3講演の2,700人。今考えるとチケット当たったのが奇跡的だったんだ。

ウレロ☆未確認少女が始まったときから、ずっと見てきた。シーズン2が放送決定と聞いて喜んだ。

シーズン3を待ち望む中、舞台化が決定。

アルファルファ・ラーメンズ・オークラのユニット、チョコレートハンターのころから見ていた豊本明長、飯塚悟志、オークラが手がけている。[チョコレイトハンター(wikipedia)]。

さらに、ゴッドタンプロデューサーの佐久間信行に、そら恐ろしい才能のピン芸人劇団ひとり、シュールとベタを絶妙に行き来するバカリズム。ラーメンズ、バナナマン、東京03のライブを見ていて知ったニイルセンも当然参加。マジ歌選手権で見る風間カメラマンも当然ながらスタッフのお一人。

そして、早見あかり、設定上ではももクロとくれば、俺得でしかない舞台。

坂道を上り六本木ブルーシアターに着くと、ホールにはシーズン1の映像が流れる。まだあかりんがおとなしいキャラだった時期。懐かしい。

入場すると、UFI が23時間テレビのメイン司会をやると報じる「みちのくスポーツ」が手渡される。

そこには佐久間さんの「ウレロ地獄耳 夢が叶ってどうしよう」というコラム。これが泣ける。数年越しで企画を通すまでの道程。これだけの思いが詰まった舞台を見られる幸せ。スポーツ新聞の番組欄にもネタは満載。実はきちんと脚本と絡んでいる。

舞台前にシーズン2のDVDを見たが、笑いすぎて目を閉じてしまい何度も巻き戻すハメに。今回の舞台を笑って見られなくなってしまうのではないかという心配と、念願のシチュエーションコメディを生で舞台で2時間以上も見られるという期待に、勝手にこっちが緊張していた。

開演とももに客席からは大きな拍手。お客さんも含めて待ち望んでいたことがよく分かる。それを伝えたいための拍手。そういう空間に居られることの幸せ。緊張感と期待感でふわふわしながら見ていた。

その緊張感から自分が解き放たれたのは、バカリズムとあかりんの掛け合い。場の空気全体が変わったように感じた。あーいつものウレロだという安心感。

お決まり(テレビで作ってきたパターンやネタ)が出ると観客がおーっと沸く。バカリズムが角田さんにドロップキックをしようと構えるとすでに期待笑いが生まれるように。

作り手も観客もウレロが大好きなんだと感じ、「よっ中村屋!」なんていう定型の掛け声こそないが、客と作り手の関係は伝統芸能の歌舞伎のようだった。

ウレロは演者だけでなく作り手も含めた関係性が漏れ出すのが好きで見てきた(自分が関係性萌え側面が強いからだけど)。今回、観客側もその関係に組み込まれる気持ちになるところがなにより嬉しい。

当然ながら観客は、番組を見る、DVDを買う、チケットを買うくらいしか行動することはなく、作り手の大変さとは比べる土俵にも立っていない。タニマチになるほどお金も使えない。DVDでみたメイキングから想像するに、おそらく今のTVでシチュエーションコメディをシーズン放送することは非常に困難なことなんだろう。それでもウレロは、観客が一緒になって盛り上げているんだという気持になる。その土台を用意してくれている。ももクロについて大槻ケンヂのいう、「共同幻想」に乗れる。

川島さんの緊張と緩和のコントロールの凄みたるや。何が来ても受ける飯塚さん。飯塚さんが笑うと、「あ、これはアドリブぶっ込んできたのかな」とニヤリとしちゃう。あかりんと絡む時の角ちゃんのはねっぷり、そしてそれを受けるあかりんの半端のない安定感。豊本さんのココロのスキマに入り込む感じ。

入江さんの軽重併せ持ってる佇まいはすごい。そして最後に伏線を回収していくときのツッコミをする入江さん、楽しかったあ。高畑さん、純粋なADにしか見えなかった。それがあってのあの対決になるんですんよねえ。

あかりんの、バカリンとの絡み、角田さんとの絡み。身体全体を使う技までも身につけていた。「あかりん、恐ろしい子」。

[と、ネタバレしないようにいうのでやたら抽象的ですが]

始まって暫く嬉しすぎて自分がふわふわして、終わるのが寂しくて。blu-ray予約済。とにかく続いて欲しいコンテンツ。

P.S.

歌舞伎で大向こうを唸らせるという言葉があると知った。舞台から見て遠くにある安い席買って何度も足を運ぶ目の肥えた客をも感心させる芝居を見せるという事らしい。AKB発祥で「ピンチケ」という言葉があるらしい。AKB劇場で中高生向けに販売される安いチケットのことで、それが転じて”マナーを守らない”客をさす蔑称とのこと。

既に言ってる人がいるだろうけど、「よっ中村屋!」っていう掛け声(cf. 大向こうとは?)もアイドルのコール Mix (元はハードロック、ヘビメタかららしいですが。cf. Mixについて)と、根っこでは同じ文化なんだろう。どのタイミングでかっこよく言うかというのはなにせ当時の歌舞伎役者は今よりもTHE・アイドルだろうし。

ももクロやウレロを見ていて、客と作り手が一体になっていく様は芸能の本質なのかなと。

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