TAO(道) to フェスリア充

“「フェスリア充」の道は険しかった。
  自分のチキンハートに負けた⋯。
  邪魔をしたのは自意識と照れ。”   というお話。 

 

夏が終わる時期に、この夏の思い出を記しておこう。

「フェスリア充」 とは、ここのリンク先の人が使った言葉だけれど、ここでは、音楽をストイックに楽しむというよりコミュニケーション装置としてフェスを使う楽しみ方のこと、として言っています。 別の記事ではこう紹介されてます。

司会者「はやりの夏のレジャー、そこでは一応音楽もかかってる、というように主従関係が逆転したと」 レジー「そう思います。で、「音楽を楽しむ」よりも「コミュニケーションを楽しむ」ってのが上にきちゃってるから、ライブやDJブースでは曲に関係なくとりあえずサークルモッシュとハイタッチ。知らない人との身体的な接触を図れるのがフェスの醍醐味って思ってるんですよ。そこには「新しいバンドを見つけよう」みたいな動機付けは皆無。見ず知らずの人たちと「うぇーいwww」ってやれればそれでOKってこと。

ロックインジャパンについての雑記2-RIJFのRはリア充のR


2002年に初めてRISING SUN ROCK FESTIVALで夏フェスというものを体験し、それからフェスは嫁さんとの恒例行事。友だち大人数でキャンプサイトを広く使ってワイワイやることはしたことない。フェスで出会って仲良くなるなんてこともない。でも、そういうこと自体、楽しそうだなあとは思う。遠目から「いいなあ」って見てる感じ。嫁がいるからってわけじゃなく、単に人見知りだから。

フェスの楽しみ方としては、みんなでタイミングを合わせてジャンプしたり、手を左右に振ったり、W.O.Dに参加したりするのも好き。その一方で、「おんなじ動きでのるのもなんだかなあ」って気持ちも持っているやっかいなヒネクレもの。

まあ、フェスならではの開放感は自分にもあって、出店の店員さんと普段よりフランクに話したり、twitterのフォロアーさんと初めて顔合わせたり。普段よりはコミュニケーションポートはオープンしている。

フェスリア充になれるかも!

今年から4日間開催になったJOIN ALIVEでROCKET FROM THE CRYPTっていう、ロカビリー・ハードコア・パンク・バンドを何も知らずに見に行った。ステージ近くまで集まっている前方のお客さんたちは、割と同じような動きでノっていた。座って聞いているうちに楽しくなってきたので、前方に出ていって充分踊るスペースを確保して自分スタイルで適当に身体を動かしていた。動きとしては大きめだったと思う。

隣のいる女性 (多分20代半ば) は割と独自の踊りで、音に合わせてノリを変えている女性だった。気が付くと、自分と同じ動きし始めていて、思わずハイタッチそれまでの演奏でテンションが上がっている俺は、意気投合して一緒に踊り始めた。いやーやっぱりミラーリングってシンパシーを感じる。

<span style="font-family: Helvetica;">ミラーリング:相手と同じ動きや発言をすると、親近感を抱くという現象。自閉症など発達障害の子で、人にあまり興味がない子どもと遊ぶときはよく使う手法。。</span>

ここまではいい流れ。「お、俺にしちゃあ、すげえ。見ず知らずの人と踊ってるよ」とか思いながら。でも内心はドキドキ

なんせ、彼女は俺より遥かにノリのいい人で、新たな動きを入れてくる。踊りのコール&レスポンスというか、アドリブ合戦のような感じになってきた。そうくるならこう、といって応えるんだけどスウィングしていかないというか、ノリが上昇していかない気がしてしまう。

踊りながらも、頭はフル回転。「俺のこのノリは彼女の期待に応えているのか」なんてことを気にし始める。自分なりに体を動かしてるけど、隣のその子に絡んで〜近づいたりハイタッチしたり〜いったほうがいいんだろうか考えては、ドキドキが高まり、結果自分の世界でのるしかしなくなる。演奏には対してはむっちゃ楽しく乗りながらも、体の左半分への意識が半端ない。勝手に踊ってればいいのに、「期待に応えなきゃ」とか思ってる自分。結局、自分をよく見せたいという過剰な自意識が、頭のネジを外さない。演奏終って話せたら楽なのに、とか思いながら踊ってた。

はあ〜、ようやく演奏終了。演奏後にフェスのノリを最大出力し、コミュニケーションポートフルオープンで話しかけました!名前も聞きました!人とのコミュニケーションを意識しすぎて、気分は魔人おで、がんばった。」 

魔人と失われた王国

緊張感がパない。

で、「次は何を見るの?」とか「誰と来てるの?」なんていう質問をしたりして、まあ、それなりにコミュニケートしました。「ここだと缶ビールだから安く飲めるんだよねえ」なんて言われて、「おお、じゃあ飲むかあ」なんて余裕もみせたりして。で、別のステージのアクトに向かう。

こうやって一緒に歩きながらも、次どうするとか、なんか飲むかとかという話の時は、合わせなきゃなあって気持ちと、自分ペースでいきたいなあっていう葛藤で、すでにやや面倒くさくなっている自分。「おいおい、ここ頑張りどこだろう。やましい気持ちはなくても、仲良くしときゃあいいじゃん」って声は聞こえてくるんだけど、この緊張感に耐えられない感じ。ここで気付く。フェスはいつも嫁と2人なので、気を遣う事がなかったわ。

まあ、次のアクトが始まってお互いノリノリで踊っていたんだけど、その子は周囲の人も巻き込みはじめる。そうなると、おではだんだんと緩んだ頭のネジが締まってくる。1対1ならまだいいけど、そこまでいろんな人を巻き込むほどの自信も勢いもありませんっ!。で、そのうち、その子はツレを探しに離れていった。ほどなくして嫁と合流。なんだかもやもや。

壁が崩れるときもあるんだけどなあ。

ももクロを好きになり始めた頃、あるフェスでモノノフの集いがあって、周りの迷惑にならないように小声でコールしてた時は、垣根なく楽しかった。10人くらいの集まりの中、知り合いは嫁だけだったけど。ももクロのライブ後に、初めて会った人と数時間語り合うなんて事もするようになった。好きなものが一緒だと安心できる。一気に仲良くなった。

なくてもいい まとめ。

フェスで踊ってる時にノリで盛り上がった見知らぬ人とやりとり。仲良くなりかけの気を遣う感じ、久しぶりに体験した。最初はノリや些細なきっかけで繋がったけど、お互いのベースを探ってくやりとりってこんなに大変だっけって感じ。相手の期待に応えているのかが不安に。人見知りの壁は高い。

ノリでやっときゃいいのはわかってるんだけど。照れと、過剰な自意識が邪魔をした。「この質問は”正解”?」「嫌がられてない?」「この踊りは格好いい?」っていう自問自答に押しつぶされる自分。

友人たちと来てそこで会う人とも仲良くなっちゃうような、モテキの藤本が羨んでいたフェスリア充への道は険しい。たしかに嫁とは一緒で、ボッチではないんだけども。藤本が羨んでいたのはカップルだったけど。

あ、カップルといえば。ライジングで入場規制がかかったステージから出ていくとき、男が女を後ろから抱えて「お前が悪いと言ってない」とか話しなが周りにぶつかりながららのろのろ歩く痴話げんかカップルを見たときは、「爆発しろ!」って思った。違う話でした。

あえて人見知り観点からのコミュニケーションスキル的まとめ

  • 同じ動きや言葉をすると安心感が生まれて共感しやすい。→ミラーリング。
  • 関係が近くなりかけの時の方が、その関係を壊さないか心配になる。
  • 自分が得意なフィールドに持ち込んだ方が楽。〜自分の場合、ノリだけよりは話をするほうが楽。
  • 相手が求めているものを気にしすぎると破綻する。
  • 自分の状態を隠すよりは、”告白”したほうが楽だし関係を変えられる。〜ノリを良く見せようと思ってかっこつけるから、しんどい。いっそ、緊張するって言っちゃったほうがよい。
  • 自分が相手にどう見えるか考えるんだったら、相手の好きなものを聞いた方がいい。〜すべて自分から提供しようとするから大変。
  •  

    ようやく「このやっかいな、」というブログタイトルに沿ったテーマで書いた。なんせ自意識がやっかいなんだ。

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