iMac 5Kもすごいけど、iPad Air 2とYosemiteの発表が気になった。
iPad Air 2はA8Xを搭載して、初代機(A7)に比べて40%CPUが高速で、グラフィックが2.5倍パワフルになった。(発表資料 英語)
iDeviceとの連携を強化した新しいOSX Yosemiteもリリースされた。
Yosemiteとの連携にとってパワフルになったiPad Air 2が重要だということに気付いたキーノートスピーチ。
タブレット(タッチデバイス)とPCのユーザーインターフェース(UI)がそれぞれどう進化していくのかということが、具体的にイメージ出来たアップルイベントでした。
ただ基調講演としては、スペックの紹介よりも、連携のデモに軸足を置いて新たな体験をプッシュした方が良かったのに、とか思いつつ。
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2014/10/17 17:20 追記
最初は、Windows 8 & 10 との比較でも考えていた。
Windows はタッチデバイスとPCのOSが同じ。それぞれの操作方法は異なっているけれど、OSが1つというのはどうなんだろう、一緒のユーザーインターフェイスでいいのだろうか、という疑問。
実際に使ったことはないので、ネット記事だけで考えていたのですが、やはり実体験に基づかない情報はいかんです。
「そもそもマウスポインタで操作するように作られているUIは指で操作するには小さいし、指用に大きくしたら、マウス操作の時にかったるい。指とマウスカーソルのポインティング精度は異なる」
最初は、こんなことを書いていたのですが、本田雅一さんに読んで頂きご指摘受けました。
今は、マシンによってUIが切り替わるようになっているんだそうです。
10のプレビュー版もどちらかを選べるとのこと。
両方のUI用のAPIは持っているけど、見せ方を変えるということのようです。
———追記終わり。
得意なことは得意なヤツに任せる。
iOSデバイスとMacを行き来してスライドを作るデモ。その後の画像編集と動画編集のパワフルなデモ。
Oryxという画像編集アプリは写真の消したいものを指で触ると、内容に合わせてあっという間に自動修正してくれる。
REPLAYというビデオ編集ソフトは、ビデオを選ぶと自動でつなぎ合わせて一本のムービーにしてくれる。
タッチ操作で簡単に作るものは、iOSデバイスで作って、細かなことはMacでやれば良い。
いままでもiPhoneアプリの方が、画像編集は楽だったりする場合があった。Waterlogueなんかは児童で写真を会が風にエフェクトかけてくれる。この手のアプリはiOSアプリの方が豊富。
そのアプリで修正したものをMacで続けて編集したり、その時使えるデバイスで編集を続ける。
Yosemiteになれば、iOSで作ったものがシームレスにMacで操作できる。
それぞれのデバイスにあったユーザーインターフェース(UI)とOS。それらの連携が緊密ならば、OSやUIを無理に一緒にする必要はない。
得意なヤツにやらせて、まとめ上げればいい。
連携とスーパーマン
11月17日のAppleイベントと、Windows 10プレビューをみてみると、両社の考え方の違いを感じた。
Appleは、それぞれ得意なことが異なる人を連携させていく発想。
これはCEOがTim Cookになってから、より強調されている気がする。
キーノートスピーチも、Timが登場する時間は少なくなって、他の役員で分担していく割合が増えているし。
一方、Microsoftは、一人で何でも出来るスーパーマンを求めるという発想にみえる。
Surface Pro 3 のCMがそうだもんね。これ一台で何でも出来ますっていってる。
Microsoftはすぐれた入力デバイスの会社だけれど、やはり屋台骨はOSだから?。
A8Xのパワーが可能にする、タブレットとPCの連携
iPad Air2とYosemiteを見て、現実的にタブレットとPCは統合できるっていうイメージを持てた。
昔言われていたデジタルハブっていうコンセプトは、音楽や写真、ビデオという完成品のデータをどのデバイスでも扱えるっていうアイデアだったんだろうけど、今はデータを作るときにデバイスがやりとりし合う。
「指先一つで簡単に操作」を体現しているアプリ。それも前だったらPCのパワーがないと出来ないような操作。
これはA8Xのパワーがあるからこそ出来ることだなあと感じたキーノートスピーチでした。
オッサンの蛇足。iPhone 6 Plusってどうなんだろ。
昔っからのApple好きとしてはCoplandやBentoフォーマットを思い出してしまう。
まあAppleの考えというのは、デバイスをたくさん持たなきゃいけないっていうところはあるので、うまいこと一企業の戦略に乗っかっているだけではあります^^;。
自分はアップルファンで、アップル製品に囲まれてはいる。
金もないのでAndroidやSurface Pro 3は所持してないです。一応これもでスペック厨なので、Nexus 6、Nexus 9のスペック見ると、わくわくします。
あのスペック見ると、iPhone 6 Plusはスペック的にまだ改善の余地がありそう。
なんせ、iPhone 6 Plus は、アップルにしては珍しく、引き算発想ではないデバイスな気がしてしまう。「ユーザーが大きい画面もほしがっているし、大きくしました。大は小を兼ねるよね」って感じがする。
大きくしたけど、片手で操作するユーザーインターフェースの整備もまだこれからって段階だろう。
ホームボタンタッチ2回で画面が下に下がるけど、フリック入力キーボードは画面真ん中にあるので片手で届かないし、スワイプで前画面に戻るという操作も全てに徹底されていない。
大画面アプリが揃っていくのはこれからだし。
なので、iPhone 6 Plus は sがついてからが本番かなあという気もしている。